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明治村|西園寺公望別邸「坐漁荘」・芝川又右衛門邸

貴重な梅雨の晴れ間が広がりました

10連日に及ぶ仕事も一段落したので明治村へ🚗

 

梅雨の間は全然行けませんでしたが

紫陽花に何とか間に合いました☆

むくげも咲いていて初夏を感じます

 

それにしてもほんとにいいお天気

歩いているだけでとても癒されます

 

コロナの影響はまだまだありますが

建物のガイドツアーが一部再開したので

楽しみに伺いました

 

西園寺公望別邸「坐漁荘」

お時間が来るまではお庭を拝見しながら

待たせていただきました

 

内閣総理大臣だった

西園寺公望(さいおんじきんもち)の

別荘を見学

ワクワクが止まりません

 

大正9年(1920)に

駿河湾奥 清水湾近くの興津の海岸に建てられたそうで

70歳を過ぎてからの事だそうです

 

「坐漁荘」の由来は

のんびりと坐って魚でもとって過ごしたい

そんな意味から付けられたそうです

 

襖は貝殻が含まれた和紙だそうで

職人技が光ります

 

「竹」がお好きだったそうで

桐の欄間の上に竹が走っているのも面白い

 

9年後に洋間を増築

和室に住む私にとって憧れの「壁」が

印象的でした

 

壁に囲まれた書斎コーナー

うっとりします

 

暖炉の上には「坐漁荘」の掛け軸に加え

備え付けの収納棚に目が釘付けでした

 

洗面所と浴室

木・竹が使われ

網代天井

 

住み込みの人が

お背中を流していたとか

なるほど〜それならこの広さも納得

 

私の亡き祖母の家(山口)も

お風呂がこれ位あって

夏休みにいとこ達と賑やかに

入っていた事をふと思い出しました

 

あの頃の時代は

広いお風呂が流行っていたのでしょうかね

 

続いて2階

掛け軸は90歳を越えてからの作品だそうで

国家を心配する心情が書かれている事に

感動しました

 

駿河湾 清水港と見立てて

入鹿池

素晴らしい移築です

 

槇の樹も移植されたそうです

3本に分かれています

大工さんの数字は3の倍数と聞きますし

「三本の矢」という言葉もあります

古事記では

イザナキが禊をして生まれた三貴子(みはしらのうずのみこ)

(天照大御神・月読命・須佐之男命)

 

「三」から色々と連想してしまいました

 

欄間の縦方向には

本物の竹の節が使われているそうです

ここにも職人技がキラリと光りますね

素晴らしい👏

 

インターホンは無いですが

床の間に向かって右下の障子を開けると

玄関に来られた人を確認できたそうです

素晴らしい知恵✨

 

身の安全を第一に

鍵は至る所に付いており

中でも竹格子の中に鉄が入っていたとか

素晴らしい防犯システム

 

お立場がある人ですので

別荘でもなかなか

気が休まらなかったかも知れないですね

 

 

各部屋にはベルが付いていて

ご主人様が押すと誰かが駆け付けてくれるシステム

襖は柿渋の横にまっすぐな模様

定規は使用していないと伺い驚きました

 

コロナのせいかマンツーマンでの贅沢なご案内

手袋・靴下を着用しての見学でした

一部公開を見送っている台所もありましたが

次回の楽しみに取っておきたいと思います

 

ありがとうございました💖

 

芝川又右衛門邸

芝川又右衛門は

著名な人では無かった様ですが

相当な資産家だった様です

これが自宅では無く別荘だというので

すごいですね

 

1995年 阪神淡路大震災まで

兵庫県西宮市にて使われていたそうですが

解体するタイミングで

明治村へと移築されたとのこと

 

復元には10年も掛かったそうです

  

芝川又右衛門は

阪急の創業者・小林一三と親交があった様です

 

小林一三と言えば

阪急電車の乗車率を上げる為に

郊外に戸建てをつくり「通勤」というスタイルを生み出し

「住宅ローン」という日本初のアイデアを考案した人ですね

 

詳しく知りたい人は

歴史ヒストリア

40.「日本人の夢をつくった男 小林一三の逆転人生」をご覧下さい

 

 

私は

高校時代を大阪府で過ごし

最初の勤務先は兵庫県で西宮の川向うに住んでおりましたので

「阪急」と聞くとすごく懐かしい気持ちになります

 

1995年 阪神淡路大震災も

大阪府の自宅で経験しています

「電車は『不通』です」というラジオの声を

「普通」だと聞き間違えて

センター試験の自己採点をしに高校へ向かった愚かな学生時代…

 

色々と思い出が蘇ります

 

 

1階のダンスホールには

タカラジェンヌも踊りに来ていたとか

お料理はせずに仕出しを頼んでいたそうで

スケールが大き過ぎて笑えて来ます…

 

網代天井 市松模様などで

「和」を大切にされていた事に

共感を覚えました

 

キッチンに収納棚が多いのは印象的ですね

建築家 藤井厚二氏の自邸「聴竹居」と

似ています

2018.11.27 blog

 

屋根裏部屋もあります(見学不可ですが)

 

家屋の壁面は真鍮・外壁は銅

 

震災で2階の暖炉が1階に落ち

ここにはもう住めないと思われたそうです

 

こうして明治村に蘇り

見学する事ができて幸せに思います

 

分かりやすいガイドをありがとうございました💖

 

前回skipした日本庭園を散策

森鴎外・夏目漱石住宅の縁側に

風鈴が飾られていました

夏の風情が漂います

 

ランチは「食道楽のカフェ」で

ソーセージドッグ

 

本日 明治村で観たい所は回れたので

午後からは岐阜県中津川へと移動しました

続きはまた書きますね