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赤木明登さんの奥羽汁椀が届きました

石川県輪島の塗師 赤木明登さんの奥羽汁椀
石川県輪島の塗師 赤木明登さんの奥羽汁椀

石川県輪島の塗師 赤木明登さんの奥羽汁椀

本日届きました

手元にある正法寺椀や楡の鉢とはまた違う

新しいフォルムが新鮮です

 

今朝のNHK「日曜美術館」は

「観て愛して集めて用いて考えた~柳宗悦と民藝の100年~」

 

日本文化入り口マガジン「和樂」で

参加者の皆さまと民藝のことを学んで来たので

楽しみにしていた所

なんと

赤木明登さんも出演されるとFacebookで知り

益々楽しみになりました💕

 

民衆的工藝=民藝

 

柳宗悦が大事にしたのは

じかにモノを観ること=直観

 

「見る前に知る働きを加えると見る働きは曇ってしまう」

 

とは言いつつも

やはりモノを見るまでに得たことが

モノに瞬時に出逢った時に結び付くので

和樂での学びは私にとってとても大切です

 

 

柳宗悦の自宅にも膨大な書籍があり

直観の後には熟慮し

考えて言葉にして捨て去っていたそうです

執着しないんだ…かっこいい

 

柳宗悦の自宅が大公開

 

日本各地を集めた愛用の食器達は

西洋食器の様に揃っていませんが

なぜか調和が取れていて

一点ずつへの愛着を感じました

 

「ものを使いこなさずばものの美しさを深く味わうことは出来ない。だから見ることより使うことの方がもっと美しさに近づく。よい使い手は美しい品物の創造者だとも云える」

 

モノを作らない仕事をしている私は

器を使うことで創造者になれるのか!???

心救われる言葉です・・・

 

99歳 染色家 柚木沙弥郎さんより

「自分はこれが美しいなと思う気持ち=愛情が大事」

心に響きました

 

塗師 赤木明登さんより

"自分の好みで選ぶ器の最終輪郭線1本が

みんなにとっても「ここだね」という

場所があるのではないか?

そこを目指したい"

 

赤木さんはいつも穏やかで誰に対しても平等で

人を想う愛情に溢れていらっしゃいます

 

今日のお話からも

普遍的な「美」を追求されるものづくりの姿勢に

赤木さんの"みんな"を想うお人柄が

表れている様に感じました

 

柳宗悦の肉声

「美術館の反映も世界の人たちが美を媒介として互いに理解しあい和みあいたいという祈りの表れ」

「美しさで心を清め温め美しさにあやかる暮らしを致すようにすべきだ」

心に迫るものがありました

 

戦後

大量生産・大量消費の文化が入り

モノが安価になり

人々がどれだけモノを買っても満たされない

かと言って捨てることも出来ない

という悩みを抱えているとするならば

 

今一度

モノの選び方・買い方を

見直す時代になっているのかも知れません

 

私も2011年から

気になる作家さんに会いに行き

モノを作る工程や想いを聞き

器を集めて行く中で

使う時に心が豊かになる経験を得て来ました

 

高い安いとか

ブランド名とか

そういった事ではなく

一人ひとりが「美」を探求し

潤いのある生活を送って戴けたらいいなと

願っています

 

NHK 日曜美術館

「観て愛して集めて用いて考えた~柳宗悦と民藝の100年~」

2021年12月19日 午前9:45まで配信中

https://plus.nhk.jp/watch/st/e1_2021121216281